何だか最近、犬が水をたくさん飲んでいるような気がする・・。
老犬だし水分をたくさん摂るのはいいこと!と気楽に思っていたけど、ガブガブ飲み過ぎているような。
それに夏でもないのに、飲む水の量がおかしい・・・!
そんな違和感を感じたら要注意です。
確かに歳をとった犬は、若い頃に比べると飲む水の量は増えていきます。
これは老化による新陳代謝の衰えや、腎臓の機能低下によっておこるもので自然なことです。
しかし、明らかに普段よりも飲む水の量が増えると、病気の可能性が考えられます。
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老犬がたくさん水を飲む理由・原因
犬は老化現象により、歳を重ねるにつれ飲む水の量は増えていきます。
また、散歩や運動の後や、塩分の高い物を食べた後にもたくさんの水を飲みます。
このように自然に水をたくさん飲む理由があればいいのですが、病気が原因でそうなってしまう場合があります。
例えばホルモンに異常があると、多飲多尿になります。
さらに生殖器の疾患、肝不全や腎炎だったり、水をたくさん飲んでしまう病気はたくさんあります。
多飲多尿で代表的なのが、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)と糖尿病です。
クッシング症候群のケースでは、痒みを感じない左右対称性の脱毛だったり、腹部膨満といった症状が現れることがあります。
糖尿病は、痩せてしまったり、便秘や下痢、目の病気(白内障)などの症状が起こります。
他にも、肝不全や至急蓄膿症、甲状腺の病気、子宮蓄膿症(雌)、副腎皮質機能亢進症、上皮小体機能亢進症など、水の異常摂取による病気はたくさんあります。
内分泌系の疾患は進行してからわかる可能性が高いため、普段から定期検診をしっかりとしておきましょう。
まとめ
老犬になったら毎日水の飲む量をチェックして、飲み過ぎていないか確認してください。
水の不自然な飲みすぎは病気のサインですので、早期に発見し治療してあげることが大切です。
飲み水の測り方は、計測器で水の量を測ってもいいですし、水飲み入れに線を引いて測る方法もあります。
わんちゃんが1日に必要な水の量は以下の通りです。
小型犬(体重10kg~15kg)で600~900ml
中型犬(体重20kg前後)で1100ml
大型犬(25kg~40kg以上)1300~1800ml
40kg以上では10kg毎に約300ml増加
たくさん水を与えすぎると、吐いてしまったり、内臓に刺激を与えてしまいます。
老犬の場合は、腎機能や新陳代謝が衰えていますので注意してください。